初恋




「―――…」



莉央が指さしていたのは、
関谷く……違った、"優輝"…だった。






優輝は、あたしの方を見ていて、
あたしが振り向いたのに気付くと、
バカにしたように笑った。



な、何っ…?




眠気が一気に覚めて、あたしの心臓は暴れだす。




優輝は、口パクでなにか言っていた。



目を凝らして優輝の口元を見ると、

"寝てんじゃねーよ"

確かにそう言っていた。



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