初恋




おもいっきり笑い始めるし…。

まあ…いいけどっ!



「てゆーかどうしよう。
家に帰れない…」

「は?
親に迎え来てもらえば?」

「うち、お母さんしかいないし仕事遅くまでしてるから、無理……」

「―――…」

「あ、ごめんっ。
なんかいきなりこんな話しちゃって」

「…いや。」

「あははっ。
気にしないでよ、ホントに」

「うん。
じゃ、乗ってく?」

「へ?」

「だから、後ろ。
2ケツしてく?」


優輝が自転車の後ろを指差して言った。



「えええっ!!ダメだよっ!
優輝だって、部活疲れてるでしょ??
大丈夫っ!歩いて帰るから!」

「バカか。
何時間かかるんだよ」

「……大丈夫っ。
…帰れるから。
優輝も早く帰って?
家族が心配しちゃうよ」

「俺は大丈夫。
姉ちゃんに適当に言い訳してもらお♪」

「何言ってるの…っ!
って、
優輝ってお姉ちゃんいるの!?」




< 41 / 99 >

この作品をシェア

pagetop