初恋
おもいっきり笑い始めるし…。
まあ…いいけどっ!
「てゆーかどうしよう。
家に帰れない…」
「は?
親に迎え来てもらえば?」
「うち、お母さんしかいないし仕事遅くまでしてるから、無理……」
「―――…」
「あ、ごめんっ。
なんかいきなりこんな話しちゃって」
「…いや。」
「あははっ。
気にしないでよ、ホントに」
「うん。
じゃ、乗ってく?」
「へ?」
「だから、後ろ。
2ケツしてく?」
優輝が自転車の後ろを指差して言った。
「えええっ!!ダメだよっ!
優輝だって、部活疲れてるでしょ??
大丈夫っ!歩いて帰るから!」
「バカか。
何時間かかるんだよ」
「……大丈夫っ。
…帰れるから。
優輝も早く帰って?
家族が心配しちゃうよ」
「俺は大丈夫。
姉ちゃんに適当に言い訳してもらお♪」
「何言ってるの…っ!
って、
優輝ってお姉ちゃんいるの!?」