初恋
「ふぅ…、で?
姫芽はなにがあったの??」
「あのね…、
驚かないでね?」
「うん?」
「彰に、告白…された……」
自分の声が小さくなっているのが、わかった。
莉央は一瞬目がテンになった。
そして、
「えええッ!」
と叫んで、あたしの肩をガシッと掴んだ。
「それ、マジ!!?
すごいじゃん!いつ!?」
「きょ、今日の朝………」
「そっかぁ〜。
返事はしたの?」
「ううん……彰、"好きだ"って一言言ったら帰っちゃって…」
「マジか〜…」
莉央がう〜んと小さく唸った。