初恋
「ぐあー!!!」
そうがむしゃらに叫んで、ぐしゃぐしゃと自分の頭をかき乱した。
わからない。
わからないけど……
今、あたしがすべきことは――…
あたしはスッと立ち上がった。
「莉央!
あたし、彰のとこへ行ってくる!」
「えっ。今から!?」
目を見開いて驚く莉央。
「うん!
早い方がいいよね!?」
「そうだけど……」
「今行かなきゃ、決心鈍る…。
ってか、まだなんて言えばいいか
わかんないけど、彰と話したい」