危険な同居生活
『どこだよ…』


さっきからずっとその言葉ばっか言ってる潤。


うっさいなぁ…そう思ったけど言ったら何されるか…。


「ここ」


『はぁー!?お前もしかして金持ち?』


驚いてる潤。


そりゃ…こんなバカでかいマンション見たらみんなそう言うよね。


私も初めて来た時思ったもん。


いや…本当は本家の方がもっとでかいけど…。


「お母さんが世界的に人気の女優で…お父さんがホテルを何個か経営してるからね…」



『すげーな…』


「じゃ…行くよ」


私と潤はマンションの中に入り、エレベーターに乗って9階を押す。


『お前って金持ちだったんだな…』


またそれ?


何回も言われると何かムカつく。


「悪かったね金持ちで」


そう言ってプイッとそっぽを向く。


『別に悪いって言ってねーじゃん』


また少し顔を近づけてくる潤。


こいつ…顔近づけるの癖なのか?


そう思いながらも自分の顔がどんどん赤くなっていくのが分かる。


これからこんな危険な生活をしていかなきゃいけないのか…。



私の平和な生活を返せーっ!
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