危険な同居生活
真菜side


居残り…しかも今すごい気まずい人となんて…。


そう思いながらも名簿の整理をしていく。



『…ごめんな』


今まで何も喋らなかった潤が言った。


私も…謝らなきゃ…。


「私も…ごめん。あんなので普通泣かないよね…」


沈黙…。


ううっ…この間が嫌だなぁー。



『お前ってさ…処女?』


いきなり…何よ!


「そうですけど。私、中学行ってないし」


『はぁー?何で?』


驚いてる潤。


当たり前か。


「実は私…中学の時からニューヨークに居たんだよねー。お母さんとかお父さんがそこに住んでるから」


何でこんな奴にこんな話してんだ…?


『そうなんだ…』


ちゃんと真面目に聞いてくれてたみたい…。



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