忘れたまんまの君がポケットに入れていたのは青い日の恋かもしれないと先生は云った
げんきでね
ナガレside 写真
「ナガレ!!約束通り飲もうや。」
おれが、
地元組の部屋に戻り、
ダイゴに
マコはOK部屋にいる事を
伝えて
自分はウーロン茶を交わして
いたら、
終わり間際に、
シュウジロウが
おれ達の机にやって来た。
「もう二次会かって話だろ?」
シュウジロウの手にはジョッキ。
自分の机から
持ってきたのだろう。
「悪り。で、ナガレさ、さっき
向こう来てただろ?
あれ、どーゆーつもりだよ?」
何気に顔をみれば、
シュウジロウのやつは
けっこう酔ってる。
そんなシュウジロウから
投げられた言葉に、
「どうゆうって?何がだよ。」
おれは、わざと質問で返した。
「だからさ、
竹花に会わないのかって。」
なんとなく解っていたが、
サユのことを
シュウジロウが容赦なしで、
直接言葉にしてくる。
一体コイツは、、
「いや、別にだろ。何話せば
いいか解らないしな。」
「ふーん。じゃあさ、
終わりに、誘ってみっかな。」
ダイゴじゃないが、
本当に接し方が
自分でも解らないのだから、
放っておいて欲しいところに、
シュウジロウが、
とうとう
意味深なことを口にした。
夕方に玄関に来た理由は、
そうゆうことか。
「二次会あるだろ?
シュウジロウは出ないのか?」
「さあな。竹花連れて行くか、
その時のノリによるな。
じゃあ
ナガレは、竹花はいいんだ。」
結局、薄々感じていたことが、
形になるような、
シュウジロウの言い種に、
「おれには、何もないよ。」
どこか投げやりになる。
シュウジロウって奴を
おれは、
何も知らなかったみたいだ。
シュウジロウじゃあないが、
もしも、
もっと同窓会が早くにあって、
あの写真が残っていた頃なら、
きっとそれをネタに、
おれはサユの隣に
話掛けていたんじゃないかとは、
思う。
けれど、
そんなタラレバを考えてみて、
おれは下手な考えを
振り切る様に頭を振った。
と、
ここで前に座るダイゴが
おれと、シュウジロウの話に
乱入。
「お!ナガレ、橘と何の話だ?」
「昔話だよ。ダイゴ、代行だ
ろ?飲んでるから運転なし。
もちろん二次会、行くんだろ」
けれども、
おれも長い付き合いだ。
ダイゴの剃らし方は心得ていた。
「わーってるよ!お前は、よく
ウーロンで我慢できるよな!
橘は、お!飲んでるんだろ?」
予測どおりに、
ダイゴが慌てて返した言葉の
はずが、
返って古傷を抉られる気分。
しかも、
気が付けばシュウジロウは、
また消えているし。
「我慢強いのも、何だけどな。」
何より
おれの呟きは、
幹事のマイクでかき消される
始末だ。
『宴もたけなわですが、
そろそろお開きでーす。食べ物
残ってないよな?えー、皆さん
写真を部屋ごとに取るので、
カメラ来たら、よろしくー!』
『二次会の会場はこちらー!』
写真が全体写真じゃない事でさえ
どこか安心する
自分のチキンぶりにも、
呆れる。
それでも、
こっそりサユが映る写真を
おれは、見るんだろうな。
「なあ、ナガレ。マコいない
よな? 鉢合わせとかないよな」
とわいえ、
恋愛チキンはダイゴも同じか。
普段は恐ろしく頼りになる
男なのに。
かつての彼女相手だと、
この様だ。
「ダイゴ、どんだけだよ。
待っとけ、ちょっと外見て
くるって、マコが二次会参加だ
ったらどうするんだよ?」
「さっき、矢田に聞いた。
出ないらしい。旦那が迎えに
くるんだとよ。だからな?!」
ここに来て
ダイゴから与えられた、
情報の
前半と後半の落差のデカさに、
「マジかよ。なら、鉢合わせ
しないにこしたことないな。」
おれは、
思わず舌打ちしてしまいそうだ。
そんなこんなで、
この部屋から
写真撮りがスタート。
いっぱしに脚立に登った矢田が、
電話のレンズと、
レフカメラに
レトロなインスタントカメラを
出してくる。
矢田はマメな奴だから、
またアルバムとか作るんだろう。
本当に幹事向きだ。
『オッケー、皆んな入ってんな!
おし、撮るぞー!ハイ激写!』
謎の合図で、
脚立上から幹事矢田がシャッターを切って、
『矢田、なんだよそれ?!』
ブーイングを食らう。
『いいんだよ!また今日の写真、
上げておくからな!寄せ書きに
サインしてくれよー!』
今度は出口で、
何故か
大漁旗に寄せ書きのサインが
待っていると、告知だ。
ダイゴはすかさず、
配った新調法被を振り回して、
矢田に叫んでいた。
「おー、矢田!最後は法被披露で
一本締めさせてくれよな!
ヴィゴに一本取られっぱなしは
地元民として無いだろう?!」
『わかってるって!!』
こんな、
やり取りを背中に、
おれは
ダイゴに目配せ合図をして、
OK部屋の前に移動だ。
「じゃあ、ちょっくらマコ様の
偵察と、ムナクソ野郎の顔を
拝みに行くとするか。」
出来るなら、
最後の最後にサユを見れたらと
思う未練がましさを、
おれは、
別の口実で蓋をする。
それにだ、
なんの因果か、奴もやってくる
なら、
何かの巡り合わせがあって、
面倒が起きないとも限らない。
OK部屋に急いで向かう
ことにする。
おれが、
地元組の部屋に戻り、
ダイゴに
マコはOK部屋にいる事を
伝えて
自分はウーロン茶を交わして
いたら、
終わり間際に、
シュウジロウが
おれ達の机にやって来た。
「もう二次会かって話だろ?」
シュウジロウの手にはジョッキ。
自分の机から
持ってきたのだろう。
「悪り。で、ナガレさ、さっき
向こう来てただろ?
あれ、どーゆーつもりだよ?」
何気に顔をみれば、
シュウジロウのやつは
けっこう酔ってる。
そんなシュウジロウから
投げられた言葉に、
「どうゆうって?何がだよ。」
おれは、わざと質問で返した。
「だからさ、
竹花に会わないのかって。」
なんとなく解っていたが、
サユのことを
シュウジロウが容赦なしで、
直接言葉にしてくる。
一体コイツは、、
「いや、別にだろ。何話せば
いいか解らないしな。」
「ふーん。じゃあさ、
終わりに、誘ってみっかな。」
ダイゴじゃないが、
本当に接し方が
自分でも解らないのだから、
放っておいて欲しいところに、
シュウジロウが、
とうとう
意味深なことを口にした。
夕方に玄関に来た理由は、
そうゆうことか。
「二次会あるだろ?
シュウジロウは出ないのか?」
「さあな。竹花連れて行くか、
その時のノリによるな。
じゃあ
ナガレは、竹花はいいんだ。」
結局、薄々感じていたことが、
形になるような、
シュウジロウの言い種に、
「おれには、何もないよ。」
どこか投げやりになる。
シュウジロウって奴を
おれは、
何も知らなかったみたいだ。
シュウジロウじゃあないが、
もしも、
もっと同窓会が早くにあって、
あの写真が残っていた頃なら、
きっとそれをネタに、
おれはサユの隣に
話掛けていたんじゃないかとは、
思う。
けれど、
そんなタラレバを考えてみて、
おれは下手な考えを
振り切る様に頭を振った。
と、
ここで前に座るダイゴが
おれと、シュウジロウの話に
乱入。
「お!ナガレ、橘と何の話だ?」
「昔話だよ。ダイゴ、代行だ
ろ?飲んでるから運転なし。
もちろん二次会、行くんだろ」
けれども、
おれも長い付き合いだ。
ダイゴの剃らし方は心得ていた。
「わーってるよ!お前は、よく
ウーロンで我慢できるよな!
橘は、お!飲んでるんだろ?」
予測どおりに、
ダイゴが慌てて返した言葉の
はずが、
返って古傷を抉られる気分。
しかも、
気が付けばシュウジロウは、
また消えているし。
「我慢強いのも、何だけどな。」
何より
おれの呟きは、
幹事のマイクでかき消される
始末だ。
『宴もたけなわですが、
そろそろお開きでーす。食べ物
残ってないよな?えー、皆さん
写真を部屋ごとに取るので、
カメラ来たら、よろしくー!』
『二次会の会場はこちらー!』
写真が全体写真じゃない事でさえ
どこか安心する
自分のチキンぶりにも、
呆れる。
それでも、
こっそりサユが映る写真を
おれは、見るんだろうな。
「なあ、ナガレ。マコいない
よな? 鉢合わせとかないよな」
とわいえ、
恋愛チキンはダイゴも同じか。
普段は恐ろしく頼りになる
男なのに。
かつての彼女相手だと、
この様だ。
「ダイゴ、どんだけだよ。
待っとけ、ちょっと外見て
くるって、マコが二次会参加だ
ったらどうするんだよ?」
「さっき、矢田に聞いた。
出ないらしい。旦那が迎えに
くるんだとよ。だからな?!」
ここに来て
ダイゴから与えられた、
情報の
前半と後半の落差のデカさに、
「マジかよ。なら、鉢合わせ
しないにこしたことないな。」
おれは、
思わず舌打ちしてしまいそうだ。
そんなこんなで、
この部屋から
写真撮りがスタート。
いっぱしに脚立に登った矢田が、
電話のレンズと、
レフカメラに
レトロなインスタントカメラを
出してくる。
矢田はマメな奴だから、
またアルバムとか作るんだろう。
本当に幹事向きだ。
『オッケー、皆んな入ってんな!
おし、撮るぞー!ハイ激写!』
謎の合図で、
脚立上から幹事矢田がシャッターを切って、
『矢田、なんだよそれ?!』
ブーイングを食らう。
『いいんだよ!また今日の写真、
上げておくからな!寄せ書きに
サインしてくれよー!』
今度は出口で、
何故か
大漁旗に寄せ書きのサインが
待っていると、告知だ。
ダイゴはすかさず、
配った新調法被を振り回して、
矢田に叫んでいた。
「おー、矢田!最後は法被披露で
一本締めさせてくれよな!
ヴィゴに一本取られっぱなしは
地元民として無いだろう?!」
『わかってるって!!』
こんな、
やり取りを背中に、
おれは
ダイゴに目配せ合図をして、
OK部屋の前に移動だ。
「じゃあ、ちょっくらマコ様の
偵察と、ムナクソ野郎の顔を
拝みに行くとするか。」
出来るなら、
最後の最後にサユを見れたらと
思う未練がましさを、
おれは、
別の口実で蓋をする。
それにだ、
なんの因果か、奴もやってくる
なら、
何かの巡り合わせがあって、
面倒が起きないとも限らない。
OK部屋に急いで向かう
ことにする。