PRAY
『もちろん、知っている。なぜなら僕は、君の一部だから…。』
悲しみ半分、奴はそう答えた。
君が僕の一部なら、ほとんどが僕の意思じゃないか!じゃあなぜ!この気持ちを分かってくれないんだ……。
『君が今ここで、あっちの世界へ行ったら取り残された友人達はどうなる?わかるだろう?君が呼応呼応し、先導してくれたからこそ、生きのびた人もいるんだ。』
分かってる。そうだよ、分かってる…。
もう手を離して…。いい加減痛くなってきた。
向こうには行かない。行っても、なんだか良くない気がするんだ。
その言葉の後、右腕からは彼の手がそっと離れ締められていた部分を中心に脈を感じとった。
僕はまだ、生きているの?
『君の意思次第だ。これ以上僕は言わないさ。』
悲しみ半分、奴はそう答えた。
君が僕の一部なら、ほとんどが僕の意思じゃないか!じゃあなぜ!この気持ちを分かってくれないんだ……。
『君が今ここで、あっちの世界へ行ったら取り残された友人達はどうなる?わかるだろう?君が呼応呼応し、先導してくれたからこそ、生きのびた人もいるんだ。』
分かってる。そうだよ、分かってる…。
もう手を離して…。いい加減痛くなってきた。
向こうには行かない。行っても、なんだか良くない気がするんだ。
その言葉の後、右腕からは彼の手がそっと離れ締められていた部分を中心に脈を感じとった。
僕はまだ、生きているの?
『君の意思次第だ。これ以上僕は言わないさ。』