PRAY
『ここからが始まり…だからどうか、希望を捨てないで…。ちゃんと僕も、最後まで見守ってるから………。』
彼は言った。光が消え、暗転していった。
『進むべきは前…。ずっと前へ……。そうしたら君は…』
"あの時へ"戻れる。だろ?
『今度は僕が導くから、それに従って…。』
目の前に、小さな光が再び出てきたと思えば、パッと弾け僕の左手人差し指に集まってきた。
光が沈むと、僕の左人差し指には金色の、まるであの光のような華奢な指輪がただずんでいた。
…もう僕は、諦めない!