PRAY
おい、エディ。どこか具合でも悪いのか?

声のする方を見上げる。けれども夕日の逆光でよく見えなかった。

ん?いや、本当に具合は悪くないんだ。

そうか?ならいいんだ。お前、時間になっても全然来ないと思ったら教室で突っ伏して寝てるしよー。全く、びっくりしたぜ。ぶっ倒れたんじゃないかって。

……、色々と奇妙だ。この教室もどこかホンモノに見えない。ぼんやりとしていて…。

『あの本、最後になんて書いてあったっけ?』

誰かが囁いた。思わずバッと後ろを振り返った。
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