どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~


「うん。当たり前でしょ!助けるし、私も助けてもらうし。新井君なら、きっと立派な営業になれるって思う。それと、私にそういう感情を抱いてくれたこと、ありがとう。気持ちはすごく嬉しかった」


真っすぐな目が、優しい目になり、くしゃっと顔を崩して笑う。


「俺、告白がすげー早い人間なんですよ。めちゃめちゃ好きになってからフラれんのが怖いからってのもあるんですけど」

「ふふふ、ほんと、早いね」



笑い合っていると、馬の向こうに背の高い人がいた。

遠くてもわかる、ブルーのシャツ。

圭史さんは、私達のことを見て、さっと目をそらした。



「社長に見られちゃいましたね。誤解されないといいけど」

「あ、うん」



動揺しちゃいけない、普通にしなきゃ。


「どうかしました?」

「ううん、なんでも、ない」

「じゃ、戻りましょうか」




胸のドキドキが激しくなる。

後輩に告白されたことと、なんとなく感じた圭史さんからの嫉妬の視線……


圭史さんはどう思ったんだろう。

嫉妬とかするのかな。
しないように見えるけど、この前に本音で話した後だからわかる。

きっと、不安を感じてる。

圭史さんを抱きしめてあげたいと強く思った。
不安になっているなら、その不安をすぐに消してあげたい。


私は、あなただけが好き。
何があっても……




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