どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~
「実はさ、あんた達がふたりでこっそり会える場所を探しに行ってたんだ。こんなチャンスめったにないし。でも、やっぱりふたりで遠くに行くと目立つし……」
「吉岡先輩、そんなこと考えてくれてたんですか!優しい!!」
「探しついでに、私達もチューとかしてたけどねぇ。でさ、佐竹がなんとかうまくやれるって言うんだけど、あんた達を同じテントでふたりで寝れるようにするらしい」
私は目を見開き、吉岡先輩の腕を掴んだ。
「え!そんなことできるんですか?」
「ただ、新井君がネックなのよね。佐竹は、自分が新井君とふたりで寝て、私はあの小さいテントでひとりで寝る予定。で、あんた達ふたりは一番奥に余ってるテントあるからそこで寝たら、と」
「すごく嬉しいですけど、リスキー過ぎないですか?今回はせっかくなので、おふたりで一緒に寝てください」
新井君のことがなかったら、決行したかもしれない。
でも、新井君の気持ちを考えると、それはできない。
というのと、新井君の目が……
「新井君にバレたら、と思うと怖くて」
「だよね。告白されたの?」
私は内緒にしてと頼んで、新井君から言われたことを話した。