どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~

「今日、ちょっと料理作ろうと思って」

嬉しそうにそう言う万由が、とてもかわいい。
大事に思う。

「マジ?ワインあるからあけよう」

「でも、料理の前に万由を食べたいな~」


何、発情してんだ、俺。

今日の万由、やたらと綺麗だし。


すっげー抱きたい。

今日は寝かせない。




「すごい綺麗なマンション」

「そうか?住んでるのおっさんばっかりだぞ」


手を繋ぎ、部屋に入る。

程よく散らかった俺の部屋を見て、笑っている万由をベッドに押し倒した。



「ん、もう。気が早いよぉ。朝まで時間たっぷりあるのに」

「我慢できない」


俺は赤いセーターの中に手を入れ、胸に触れた。

そして、かわいい万由の唇を口に含む。

あん、とエッチな声を出す万由の耳元で囁く。



「気持ちいいの?」


首筋をなめるといつも体をくねらせる万由。

それだけでもう濡れちゃうんだよ。

赤い服が似合ってるから、1回目は服を脱がさない。

俺は興奮して……もう止められない。

部屋に万由が来てくれたことも嬉しくて、俺がいつも寝ているベッドに万由が寝てるってことも嬉しくて。



「……んぁっ」


耳の裏を舐めると、もう万由はダメなんだよな。

体中、性感帯。

おへそからゆっくり舌を這わし、胸の先端まで到達する。

そのまま、ゆっくりと舐め、舌先でツンとすると、声を出す。

耳たぶを噛み、囁く。



「愛してる」


愛してる。
愛してるよ。


3か月分、今夜は愛し合おうな。






その夜、万由が俺にコーヒーをいれてくれた。



「はい、圭史さん。ブラックでよかったよね?」

「おう。ありがと」



いつか、こんな特別な時間が、日常になる。

万由のいれてくれたコーヒーがうまくて、思わず目元が緩んだのは内緒だ。




~圭史SIDE END~



< 158 / 189 >

この作品をシェア

pagetop