どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~

「ホッとしてるのに、コイツは発情してる」

「え?」


驚いて体を離した私に、社長はやんちゃな笑みを浮かべて、ベルト付近を指さした。

社長がそんなこと言うなんて。


「社長~!」

「自分でコントロールできるから今日のところは、言い聞かせておくよ」

「ふふ。社長、面白い」


こんなかわいい一面もあるんだ。

ますます愛しくなっちゃう。


社長は、私のあごにそっと触れ、

「もう一回だけキスしていい?」

と小首をかしげた。



その表情は甘えん坊な子犬のようで、私から社長の唇にキスをしてしまった。


「万由、好きだよ」

「えっ!!」


突然名前を言われて、私は戸惑ってしまうと同時に、幸せで仕方なかった。

下の名前まで知ってくれていたなんて。


「だからぁ~、言っただろ?お前は特別だったんだよっ」



照れくさそうにそう言って、社長は私にまた激しいキス。


そのキスは、私が今まで経験したことのないキスだった。

キスって……こんなにも気持ちいいんだ。

キスからこんなにも愛が伝わるなんて、知らなかった。

何度も舌を絡め合い、いやらしい音を立てる。

時々、目を開けて社長の顔を見てしまう。


キスをしている時の社長の顔……
すごくセクシーで。


目が合うと、優しく微笑んでくれるのに、キスはどんどん激しくなる。



こうして、私は会社のトップである神保圭史社長とお付き合いすることになった。



ただのどこにでもいるOLにこんな奇跡が起こっていいの??








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