どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~
「綺麗だよ、万由」
手で胸を隠す私に、覆いかぶさる。
「こんな俺でごめん」
「今ここでひとつになりたい……」
緊張していないふりをして普通に話しているけど、心臓はものすごい音を立てていた。
両手で優しく、胸を掴まれ、ゆっくりと上下に動かす。
そして、ゆっくりと胸に顔を近づける。
圭史さんの温もりが体に伝わる。
とても
近くにいる。
大好きな圭史さんがここにいる……
「ドキドキしてる、俺」
暗闇に目が慣れたせいで、目と目が合うのがはっきりわかる。
「私も……ドキドキしてる。恥ずかしい……」
「万由、好きだよ」
圭史さんの言葉ひとつひとつに興奮している私がいた。
憧れの社長が、今私の前にいる。
信じられなかった。
こんな顔するんだ。
「もう、こんなに……かわいい」
私は、下着の中に手を入れられていることにも気づかないくらい感じていた。
この状況と、圭史さんの甘い声に、もう我を忘れて。
好きな人とのエッチは、こんなにも気持ちいいんだと知った。
「んっ……そこ……やだ……」
「俺も同じだから、お互い恥ずかしがらなくていい」
私はスーツの上から、そっと圭史さんに触れた。
本気の顔。
「……万由」
「んん……圭史……さん」
圭史さんのいやらしい吐息が、耳元で聞こえて、私も声を我慢することができなくなった。