どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~
Love7  仕事仲間
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「神保社長ってさ、女性関係の噂ないよね?」


圭史さんと初めてのエッチをしてから数日後、吉岡先輩が仕事中に呟いた。

隣の席の吉岡先輩は、美人でスタイルも良くお嬢様風なのにサバサバとしたタイプで、男性社員からも人気がある。
でも、その人気は『いいやつ』って感じで、社内恋愛には発展しないタイプらしい。


「いきなり、何ですか」

「さっき、エレベーターで会ったんだけど、あの美人秘書軍団にすごく冷たい態度だったのよ」


美人秘書軍団……
あの人達、毎日圭史さんとお仕事ができてうらやましい。


「同期で秘書課にいる子に聞いたことあるんだけど、ほんとにビジネスだけの付き合いって感じで無駄な会話を一切しないんだって」

「へぇ…… 照れ屋なんじゃないですか」

「え~!?あんな美人いっぱいに囲まれてんのに嬉しくなさそうだし~」


結構大きな声で話していたせいか、吉岡先輩の前の席に座る佐竹さんが会話に割り込んできた。


「俺はあの人好きだけどな。去年俺、契約ギリギリでミスったことあったじゃん?あの時、社長が俺を全然責めなくて、他の取締役からは嫌味ばっかり言われてんのに、次に期待するって言ってくれたんだよ」


佐竹さんは私より2歳上の、爽やか系男性社員で、4歳上の吉岡先輩からは飼い犬のように扱われている。


「だからぁ~それは男好きなんじゃないの?佐竹のその童顔に、ドキっとしちゃったんじゃない?あんた、一回 社長に近づいてみてよ」

「何言ってんすか!襲われたらどうするんですか」

「いいじゃん、あんなイケメンに抱かれるなら幸せでしょ」

朝から、何をバカな会話をしているんだ、と思いつつも、圭史さんがみんなから愛されているんだなって思うと嬉しかった。


男好き扱いされちゃってるけど、女性関係の変な噂がないことは安心だった。


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