どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~
俺と吉岡さんは、そのままホテルへと向かった。
少しでも吉岡さんに俺を好きだと思う気持ちがあるなら、俺は抱きたいと思った。
「好きじゃないのに、いいんすか」
「嫌いじゃないから、まあいっか。明日、小久保に怪しまれるね」
部屋に入ると俺は抑えきれずにベッドに押し倒した。
自分で服を脱ぐという相変わらず男前な吉岡さんを、めちゃめちゃにしてやりたい。
何があったのかまだわからないけど、何か悩んでいる吉岡さんがひと時でも俺を見てくれるならいいじゃないか。
心の中は複雑だったけど、それをもう考えないように……
吉岡さんに愛を伝えるためにはこれでいいんだ、と言い聞かせていた。
「佐竹のくせに、うまい……くやし、い」
俺の頭を掴んでくる。
「胸、めっちゃ綺麗っす」
「バカ」
薄いピンク色をした美しい円の周りを舌で丁寧に攻める。
「あっ……ああ」
先端に舌を当てると、色っぽい声を出す。
その声を聞きたくて、何度も何度も同じ場所を刺激した。
体のいたるところにキスをして、最後は大事な部分へと到達した。
そっと舌を当てると、あん、と感じた声を出す。
吉岡さんは、すっかり濡れてしまっていて、俺に感じてくれたことが嬉しかった。
珍しく恥じらう表情の吉岡さんが俺を見つめていた。
ギャップがたまらない。
あんな下ネタ言いまくってるくせに、何照れてんだよ。
ニヤっと笑って俺は、強引にキスをした。
素直に受け入れる吉岡さんが愛しくてたまらない。
「好きです」
今言っても覚えてないだろうと思いながらも、俺はそう言って、キスをした。
「吉岡さんが、好きです」
聞こえていないフリをする吉岡さんに何度もそう言った。