どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~
吉岡さんの首筋にそっとキスをして、俺は言った。
「いつものドSな吉岡さんも、今日のかわいい吉岡さんも全部好きです」
「嘘つき。エッチしたいだけだろ、バカ」
「俺の目を見て、そう思いますか」
俺はおへそから胸までをそっと舐めながら、目を合わせた。
伝わるはず、この想い。
今すぐじゃなくていい。
時間がかかってもいいから俺を好きになってください。
「………っ」
感じている吉岡さんの顔を見ながら、俺はもう我慢ができなかった。
ゴムをつけようとすると、吉岡さんが手伝ってくれた。
吉岡さんは、
「ありがとね」
と言った。
その、ありがとうの意味を考えながらも、俺はもう……
吉岡さんの上に覆いかぶさっていた。
俺の人生の、史上最大の出来事だと思う。
こんな興奮したの初めて。
これが夢なんじゃないかと思った。
そして俺は、長い快楽の末に果てた。
ありがとね、と言った吉岡さんの表情と、らしくない声が何度も思い出された。