どっぷり愛して~イケメン社長と秘密の残業~
それから、パフェを食べながら、いろんな話をした。
イベントをするなら吉岡先輩の力を借りるべきだと思う。
吉岡先輩との過去の話をまた持ち出して、圭史さんに怒られたけど、やっぱりふたりには話してほしいと思う。
「でも、俺が吉岡と話すってことは、俺たちの関係を話すってことになるだろ?」
「あ、そっか」
「そりゃそうだろ。お前が間に入ってそういう場を作ってくれるんだから、俺たちのこと言わないわけにいかない」
「うん。私も吉岡先輩には圭史さんとのこときちんと話したいと思ってたの。だから……」
「わかった……話するよ」
「ありがとう、圭史さん」
こうして、7月を目標にキャンプイベントの計画をスタートさせた。
そして、吉岡先輩と圭史さんが話す機会を作ることになり、私もこれで吉岡先輩に隠し事をしなくていいんだ、と気持ちが落ち着いた。
どちらも、大好きな存在だから。
「じゃ、まぁ仕事も忙しいからどうなるかわからないけど、キャンプイベントやってみよう」
圭史さんといつも仕事をしている部下の人たちも、きっと乗り気になるだろうと言っていた。
全社員なんて無理だけど、興味を持ってくれる人はたくさんいるだろうから、会社の雰囲気も変わって、社長を身近に感じてもらえるチャンスだ。
それがいいことなのかどうかは、女子社員目線でしかわからないけど、社員にとっては社長が身近って嬉しいよね。