年下セフレはクールな部下

第2話 一人飲みで

心臓がドキドキしている。

こんなの、慣れているクセに、どうしてこんなにドキドキするの!

「何を言っているのよ。」

私は三好君の身体を引き離した。

「私達、いくつ歳が離れていると思ってるの。」

「たかが10歳でしょ。」

10歳の差を、”たかが”を付けて言うなんて。

「10歳って、結構な年齢差よ。」

私は、目的の書類を見つけて、手に取った。


「じゃあ、お先に。」

オフィスに戻ろうとすると、三好君に腕を捕まえられた。

「それだけですか。」

胸が締め付けられる。

「その他にも、いろいろあるわよ。」

「教えて下さい。」

三好君の真剣な目に、質問に答えなきゃいけないって考えになる。
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