年下セフレはクールな部下
「もちろん、私が結婚しているからよ。」

「それで?」

「それでって……後、同僚だし。私と付き合ったって、三好君婚期が遅れるだけよ。」

すると、三好君に抱き寄せられた。

「ちょっと、何⁉」

「結構、真剣に考えてくれたんだ。」

その一言で、身体が固まる。

「だって……三好君、真剣に聞くから。」

その瞬間、クスッという笑い声が聞こえてきた。

「有難う。」

三好君は私から離れると、書庫室を出て行った。

「一体何しに、書庫室来たの?」


もしかして、私と二人きりになりたかったから?

はっ!何、自惚れてんの!

でも……

私は三好君に抱き寄せられた温もりを感じていた。

あれはきっと、私に気があると思う。

だって、凄く優しく抱き寄せてくれたから。
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