年下セフレはクールな部下
「……夫が浮気してるかもしれないの。」

「へえ。何でそう思うんですか?」

三好君は、意外と冷静だ。もっと驚いてくれると思っていたのに。

「香水の匂いがしたのよ。普段つけないクセに。」

「ふんふん。」

「女からメールが来たの。部下だって言うけれど、明らかに付き合っている風なの。」

三好君は、ビールを一気に飲み干した。


「だったら、金子さんも浮気しますか。」

「はあ?」

「俺の部屋に行きましょう。」

三好君はお金を払うと、私の腕を掴んでお店を出た。

「ちょっと待って。私、行くとは……」

「黙って付いて来て。」

タクシーに押し込まれ、私は三好君の部屋に連れて来られた。
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