年下セフレはクールな部下

第4話 抱いてもいいか

行為が終わると、私は服を着て、帰る準備をした。

「もう、帰るんですか?」

三好君が、後ろから抱きしめる。

「家には、帰らないと。」

三好君の抱きしめてくれる腕の強さで、帰らないで欲しいという気持ちが、伝わってくる。


「また……来るから。」

本当は、これっきりにしなきゃいけないのに。

三好君の溢れる気持ちから逃れるには、嘘をつかなきゃいけないと思った。

「本当ですか?」

確認されると、答えられない。

「鈴音さん。」

三好君は、腕を離すと私を後ろに振り向かせた。

「俺達、セフレになりましょう。」

「えっ?」

これには、驚いた。

普通、付き合いましょうとかじゃない?
< 31 / 60 >

この作品をシェア

pagetop