年下セフレはクールな部下
そんな生活が、一週間も続いた。

毎日愛されている実感があって、私はそっと結婚指輪をバッグの中に入れた。

大切にしたい。今の生活。

誰が何と言おうと、大和を守りたい。


「あっ、夕食の買い出し、まだだった。」

休日に、大和と一緒にまったりしていたら、気が付かない内に夕方になっていた。

「さすがは鈴音。そういうの、忘れないんだね。」

「ははは……身についているのかな。」

立ち上がると、大和が腕を引く。

「今日は、どこか外食しようよ。」

「外食?」

「だから、まだまったりしよう。」

大和の腕の中に納まった私は、”幸せ”を感じていた。

これが、二人で暮らしているという実感なんだって。
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