年下セフレはクールな部下
ー 私、このまま女としても、枯れてしまうの? -

そんな事を考えたら、手が止まってしまった。

「金子さん、チェック終わりました?」

「えっ……」

三好君が私の方を見ている。

「ああ、ごめん。もうちょっと。」

「分かりました。」

人は案外、他人を見ている。

仕事だったら、尚更の事。

しっかりしなきゃ。


「三好君って、鈴音の事よく見ているよね。」

「ああ、今彼の作った書類、チェックしているから。」

「そうじゃなくて。」

百花の言葉は、また私の手を止めた。

「きっと三好君、鈴音に気があるよ。」

「何言ってんの。私、結婚してるのよ?」

「好きになるのは、自由じゃない。」

百花の話に、妙に納得してしまった。
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