年下セフレはクールな部下

「えっ……」

夫は驚いている。

「付き合っているって、おまえ、浮気しているのか。」

夫の肩は、沈みかかった船のように落ちた。

「だから、離婚して欲しいの。」

私は、最後の切り札を出した。

「その男と、一緒になるのか。」

「ええ。」

私はもうそこまできている。


そして、大和の方を向いた。

「ねえ、大和。大和も、離婚に賛成だよね。」

だけど大和は、うんと言ってくれない。

「大和？」

「夫婦の問題には、口は出せないよ。」

私の中で、血の気が引いた。

大和はこの状況で、冷静でいられるの？

「旦那さん、戻って来て欲しいって、頭下げてるじゃないか。話し合う余地は、ないのかよ。」