年下セフレはクールな部下
頭が真っ白になった。

何?大和は、こんな夫とやり直せって、言ってるの?


「話合えって言うの。」

「夫婦なんだから。それくらいの事できると思う。」

悔しくて、大和の頬を叩いた。

大和は、何も言わない。

私も、何も言えなかった。


「何だよ。遊ばれてんじゃねえか。」

夫の言葉に、呆然とした。

そうだ。私みたいなオバサンが、本気で好きになんて、なって貰えない。

私は、大和に遊ばれたんだ。

自分が情けなくて、涙が出てきた。


あの時は、大和が涙を拭ってくれたのに、今は何もしてくれない。

私は居ても経ってもいられなくて、大和のマンションに向かった。

もう、ここにいる事もない。
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