色恋ノ唄
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
「……お祝いの言葉とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます」
たくさんの拍手の音で我にかえる。
晴くんの上司だという男性のスピーチが終わったらしく、会場はあたたかい雰囲気に包まれていた。幸せに溢れた笑顔で、ひな壇に座っている2人に視線を送る。シルバーのタキシード姿で照れたように笑っている晴くん。
その隣で、真っ白な、清楚で上品なウェディングドレスを着て微笑んでいるのが、どうして私ではなかったんだろう。
ずっとずーっと、20年以上も一緒にいるのに、晴くんはどうして私を選んでくれなかったのだろう。
そんな想いが、ふと零れそうになった。
「……お祝いの言葉とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます」
たくさんの拍手の音で我にかえる。
晴くんの上司だという男性のスピーチが終わったらしく、会場はあたたかい雰囲気に包まれていた。幸せに溢れた笑顔で、ひな壇に座っている2人に視線を送る。シルバーのタキシード姿で照れたように笑っている晴くん。
その隣で、真っ白な、清楚で上品なウェディングドレスを着て微笑んでいるのが、どうして私ではなかったんだろう。
ずっとずーっと、20年以上も一緒にいるのに、晴くんはどうして私を選んでくれなかったのだろう。
そんな想いが、ふと零れそうになった。