色恋ノ唄
「結愛さんも、よかったらどうぞ」



初めて会った日から、時々結愛さんは晴くんの家に遊びに来ていて、今はもうほとんど2人で一緒に住んでいる。



私がお菓子を勧めると、結愛さんは「いいんですか?」と花が咲くように笑って、嬉しそうに食べてくれた。



「莉愛さんのお菓子、本当においしいです。上手なんですね、ってプロの方に言うのは失礼かもしれないですけど」

「いえ、そんな、まだ修行中の身なので」
< 8 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop