隣のブルーバード
「今、バイトしてるお店の店長からの紹介。花卉業者の息子さんなんだって。そこに写真がおいてあるでしょう」
裕生は封筒には見向きもせず、不機嫌な声ででわたしに問いかけた。
「で、するのかよ」
「うーん。お母さんは会うだけあってみればいいんじゃないって」
「おばさんの意見じゃなくて、おまえはどうなんだよ」
「正直、迷ってる」
裕生はわたしまで聞こえてくるほどの、大きなため息をついた。
「それって、早すぎじゃねえか」
「何が?」
缶を取り出し、冷蔵庫の扉を閉めながら、わたしは尋ねた。
「沙希は長いこと、あの、田所とかいう奴に惚れてたんだろ。振られたからって、そんなあっさり次の男に行けんのかよ」
容赦なく、痛いところをついてくる。
「裕生、何、怒ってんの? だって仕方ないじゃない」
「仕方ないじゃねえだろ!」
裕生の声はさらに大きくなった。
裕生は封筒には見向きもせず、不機嫌な声ででわたしに問いかけた。
「で、するのかよ」
「うーん。お母さんは会うだけあってみればいいんじゃないって」
「おばさんの意見じゃなくて、おまえはどうなんだよ」
「正直、迷ってる」
裕生はわたしまで聞こえてくるほどの、大きなため息をついた。
「それって、早すぎじゃねえか」
「何が?」
缶を取り出し、冷蔵庫の扉を閉めながら、わたしは尋ねた。
「沙希は長いこと、あの、田所とかいう奴に惚れてたんだろ。振られたからって、そんなあっさり次の男に行けんのかよ」
容赦なく、痛いところをついてくる。
「裕生、何、怒ってんの? だって仕方ないじゃない」
「仕方ないじゃねえだろ!」
裕生の声はさらに大きくなった。