恋なんてしないと決めていたのに、冷徹御曹司に囲われ溺愛されました
「美鈴、クルルも食べたいって」
膝に乗っているクルルが物欲しそうにアイスを見ているのを見て、歩がクスリと笑う。
「はいはい、どうぞ」
歩にもアイスを渡すと、クルルがかわいい顔でペロペロ舐めた。
ああ、このふたりのショットもいい。
すかさずスマホで写真を撮り、にんまりする。
これでカレンダー作ったら売れそう。
周囲のお客さんも絢斗をじっと見ている。
だが、本人はそんな視線を全く気にせず、私と歩に目を向けた。
「猫たち、美鈴と歩にすごく懐いてるな」
私と歩の足元にじゃれ付く猫たちを見て絢斗が頬を緩めた。
「ご飯あげる人をわかってるから。絢斗も猫の扱い慣れてるね」
彼はアイスを舐めている猫を優しく撫でながら答えた。
「ああ。昔、祖父が飼っていたんだ」
「今はいないの?」
「祖母が亡くなって、祖父は老人ホームに入居を決めたから飼えなくなったんだ」
「そうなのね。絢斗のおじいさまって会長でしょう? 会社で見かけたことないんだけど、どんな人?」
膝に乗っているクルルが物欲しそうにアイスを見ているのを見て、歩がクスリと笑う。
「はいはい、どうぞ」
歩にもアイスを渡すと、クルルがかわいい顔でペロペロ舐めた。
ああ、このふたりのショットもいい。
すかさずスマホで写真を撮り、にんまりする。
これでカレンダー作ったら売れそう。
周囲のお客さんも絢斗をじっと見ている。
だが、本人はそんな視線を全く気にせず、私と歩に目を向けた。
「猫たち、美鈴と歩にすごく懐いてるな」
私と歩の足元にじゃれ付く猫たちを見て絢斗が頬を緩めた。
「ご飯あげる人をわかってるから。絢斗も猫の扱い慣れてるね」
彼はアイスを舐めている猫を優しく撫でながら答えた。
「ああ。昔、祖父が飼っていたんだ」
「今はいないの?」
「祖母が亡くなって、祖父は老人ホームに入居を決めたから飼えなくなったんだ」
「そうなのね。絢斗のおじいさまって会長でしょう? 会社で見かけたことないんだけど、どんな人?」