恋なんてしないと決めていたのに、冷徹御曹司に囲われ溺愛されました
きっと絢斗の腕の中にいるせいだ。
 ここは私の安全地帯……。彼の腕の中なら安心だ。
「俺がずっと美鈴のそばにいるから」
 絢斗は私の目を見てそう告げると、ゆっくりと口づけた。
 愛情に満ち溢れた優しいキス――。
 それはまるで魔法のように私の心を癒やしてくれる。
「愛してるよ、美鈴」
 絢斗が今度は私の瞼にキスをして身体が軽くなった。
 なんだかふわふわの雲の上にいるような感じがする。
「私も愛してる」
 そう言葉を返して彼の胸に頬を寄せる。
 トクントクンと彼の規則正しい心臓の音がする。
 その音を聞いていたら段々眠くなってきて、そのまま彼の腕の中で眠りについた。





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