恋なんてしないと決めていたのに、冷徹御曹司に囲われ溺愛されました
急がなきゃ!
お願い! 一条くん、起きないで!
彼の顔をチラッと見ると、ぐっすり眠っていた。
ギリシャ彫刻のような彫りの深い顔。
まつ毛は長くて、肌は女の私が羨ましくなるくらい毛穴もなく綺麗。
髪は乱れているが、それが余計に色気が増してドキッとする。
まるで眠れる王子だ。
一条くんを起こさないようにベッドを抜け出し、床に落ちていた服や靴を拾い集め、ドアの近くに置いてあったバッグを手に取ると、部屋を出て服を着た。
スイートルームなのか部屋がいくつもあって戸惑ったが、今いる廊下をまっすぐいった先にあるドアを出ると、ようやく客室を出られた。
近くにエレベーターホールがあり、すぐにエレベーターに乗って正面玄関に向かう。
正面玄関前に停まっていたタクシーに乗り込み、「吉祥寺までお願いします」と運転手に伝えると、バッグからスマホを取り出した。
叔父から夜中の十二時と十分前に着信があったようだが、マナーモードにしていたから全然気づかなかった。
【ごめん。今叔父さんのマンションに向かってる。歩は大丈夫?】
お願い! 一条くん、起きないで!
彼の顔をチラッと見ると、ぐっすり眠っていた。
ギリシャ彫刻のような彫りの深い顔。
まつ毛は長くて、肌は女の私が羨ましくなるくらい毛穴もなく綺麗。
髪は乱れているが、それが余計に色気が増してドキッとする。
まるで眠れる王子だ。
一条くんを起こさないようにベッドを抜け出し、床に落ちていた服や靴を拾い集め、ドアの近くに置いてあったバッグを手に取ると、部屋を出て服を着た。
スイートルームなのか部屋がいくつもあって戸惑ったが、今いる廊下をまっすぐいった先にあるドアを出ると、ようやく客室を出られた。
近くにエレベーターホールがあり、すぐにエレベーターに乗って正面玄関に向かう。
正面玄関前に停まっていたタクシーに乗り込み、「吉祥寺までお願いします」と運転手に伝えると、バッグからスマホを取り出した。
叔父から夜中の十二時と十分前に着信があったようだが、マナーモードにしていたから全然気づかなかった。
【ごめん。今叔父さんのマンションに向かってる。歩は大丈夫?】