幼なじみ
ある日の事、

「おはようございま~す!」

バタバタと喜々良は健悟の部屋に入った。

「健悟、ヤバい!
わたしも寝過ごした!」

遠くでは、学校のチャイムが鳴っている。

「健悟!
1時間目、国語だよ!?」

喜々良の言葉に、健悟は飛び起きた。

国語の担当教師の倉橋(くらはし)は、暗く、ボソボソと話して、女子にはセクハラまがいの事をする為、男女共に嫌われている。

「あー⋯、マジ最悪」

健悟は項垂れた。

支度をしたが、今、遅れて教室に入る事は注目を浴びる。

健悟はネチネチと注意され、喜々良はセクハラを受けるだろう⋯。

「ねぇ、図書館行かない?」

元気良く喜々良が、健悟に提案した。
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