幼なじみ
「やべっ!
きー、知らんふりしろ」

健悟が言うよりも、

「あれ?」

佑典が健悟たちに気付いた。

「ききちゃん、妊娠でもした?」

不謹慎な質問に、健悟が思わず、佑典の胸ぐらを掴む。

「え、何だよ」

佑典は健悟の手を振りほどく。

「ゾノ⋯、きーは母親の恋人に襲われたんだよ」

健悟から話を聞いた佑典は、

「見置(みおき)、ききちゃんの付き添いは俺がするから帰ってくれないか?」

有無を言わせない口調で、佑典が言うので、健悟はすごすごと帰って行った‐。
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