幼なじみ
「先輩、この人は?」

「ここで助産師してる俺の母親」

「喜々良ちゃんだっけ。
わたし、もうすぐ仕事が終わるから、仕事が終わってからご飯を食べながらゆっくり話そ。
もうちょっと待っててね」

梨絵は慌ただしく、診察室に戻って行った。


‐食事をしながら梨絵は、喜々良に言った。

「母親も、言っちゃ悪いけど、娘より彼氏の言い分を信じて、娘に暴力を振るうなんて頭おかしいよ!
このまま家にいても、いつアイツにまた襲われるかわからないし、もしかしたら2人は結婚するかもしれない。
同じ事がないとは言い切れない。
だから喜々良ちゃんはうちに来なさい。
子どもが、1人から2人に増えても変わんないし」

梨絵の言葉に、佑典も同意した。
< 22 / 48 >

この作品をシェア

pagetop