幼なじみ
健悟と喜々良が台所に行くと、

「相変わらず、仲がいいのね~!」

ニヤニヤと笑いながら、高校生の健悟の姉・彩夜(あや)が言った。

「彩夜、うっせーよ」

健悟は舌を出す。

「ねぇ、ききちゃん」

彩夜は喜々良を手招きして呼んだ。

「彩夜、余計な事、言うなよ」

健悟が軽く睨む。

「健悟ね、あたしやママが起こしても起きるのよ?
でも、二度寝しちゃうの。
ききちゃんが起こしてくれるのを待ってるの」

「こら~!
彩夜、さっさと学校行け~!!」

先程とは比べ物にならないくらい、健悟が怒っている。

「怒りん坊は嫌われるわよ」

彩夜は舌を出すと、家を出て行った‐。
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