幼なじみ
「付き合うのはきーだろ?
俺がゾノと仲悪いからとか考えなくていいぞ」

その時、

「見置~!」

サッカー部のキャプテンが、健悟を呼んだ。

「じゃあ、俺、そろそろ行くわ!
自分の気持ちに正直にな!」

健悟は小走りでキャプテンの元に戻って行った。

「意味がわからない⋯」

喜々良はため息をついた。

「ききちゃん、見置、なんだって?」

「自分の気持ちに正直にな、って」

「アハハ、それをわざわざ!?
見置も変わってるな!」

「そうですね⋯」

喜々良は思わず苦笑いをした。
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