アイドルが彼氏になったら
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彼女
部屋に戻り彼を探すと、
砂浜に置かれた日除けの下、
ビーチベッドに座り本を読んでいた
隣のベッドに座るとノールックで左腕を
上げてここにきてと揺らす
彼のベッドに移動する
「マッサージどうだった?」
低く掠れた声
「最高でした」
私が座る場所を少し開けてくれるが、
ほとんど重なるように座らなければ
落ちてしまいそうだ
彼の腕を枕に横向きで乗る
私の肩を抱き、ギュっと引き寄せた
いい匂い…
香水と体臭が混ざったこの世に
一つしかない香り
上になった手で彼の鍛えられた胸を
撫で顔を見上げる
まだ本を読んでいた
触るか触らないくらいのタッチで
先ほどより広範囲を撫でる
うっすらと鳥肌の立つ感じが
嬉しくて何度も繰り返した
パタンと本を閉じる音
頭に軽くキスをして
私の体をグッと彼の上に上げた
見つめ合い距離を詰め
一気に攻める
喉の奥がキュッと締まり
何故か突然切なくなる
厚みのある彼の身体、
熱い体温を感じながら
二人だけの
真空の世界に落ちていった
彼女
部屋に戻り彼を探すと、
砂浜に置かれた日除けの下、
ビーチベッドに座り本を読んでいた
隣のベッドに座るとノールックで左腕を
上げてここにきてと揺らす
彼のベッドに移動する
「マッサージどうだった?」
低く掠れた声
「最高でした」
私が座る場所を少し開けてくれるが、
ほとんど重なるように座らなければ
落ちてしまいそうだ
彼の腕を枕に横向きで乗る
私の肩を抱き、ギュっと引き寄せた
いい匂い…
香水と体臭が混ざったこの世に
一つしかない香り
上になった手で彼の鍛えられた胸を
撫で顔を見上げる
まだ本を読んでいた
触るか触らないくらいのタッチで
先ほどより広範囲を撫でる
うっすらと鳥肌の立つ感じが
嬉しくて何度も繰り返した
パタンと本を閉じる音
頭に軽くキスをして
私の体をグッと彼の上に上げた
見つめ合い距離を詰め
一気に攻める
喉の奥がキュッと締まり
何故か突然切なくなる
厚みのある彼の身体、
熱い体温を感じながら
二人だけの
真空の世界に落ちていった