アイドルが彼氏になったら
ユナは事務所の会議室から外を見ていた
社長に呼ばれたと思ったら、
とんでもない話だった
彼らは私の魂
心血を注いで育ててきた
まだ注目を浴びていなかった彼らを、
ここまで有名なグループにするまで
言葉では言い表せない困難があった
もちろん本人たちの力は必要だが、
マネージメントの力も大きい
寝ずにプロモーションビデオを作り
毎日テレビ局に通った
弱小事務所はあからさまに差別され、
手渡したDVDは捨てられた
悔しくて見返してやりたくて、
様々な手を尽くして宣伝した
少しずつファンが増え、
初めて小さなライブハウスで
100人のミニライブを成功させた時、
ゼロを1にする仕事を私がやり遂げ
たんだと自分が誇らしかった
それなのに…
私の大切なリーダーが
私より年上のおばさんと付き合うなんて!
許せない!