アイドルが彼氏になったら

何故か私が狙われている
本当に心当たりがない

自宅に来る記者の数が日に日に増え
彼にやっと相談した

 「どうしてもっと早く言わないの!」
 「すぐホテルに移動しよう」

 「多分ナミが何者かはまだ気づかれて
  ないはずだから、
  ここで噂がデマだと思わせれば
  大丈夫だと思う」

「何で私を狙っているんだろう?」

 「車のナンバーと
  住所だけ流れたみたい」

「それってうちの会社の人って事?
 誰にも言ってないのに…」

 「そうとは限らないよ、
  俺がずっと張り込みされてた
  のかもしれないしね」

「暫く会えないね、ホテルでおとなしくしてる」

 「そうだね、寂しいけど仕方ないね」

約2週間、ホテルに移動して我慢した

そのうち自宅にくる記者はいなくなり、
嵐がすぎ去ったと油断していた
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