アイドルが彼氏になったら
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彼
海に入り、
ぼーっとしながら二人でただ浮いていた
海と空の境界線がなくなり
平衡感覚が壊れる
何故か僕たちに起こった今までの事が
走馬灯のように頭をめぐる
波の音が催眠術のように
意識を遠い過去へ連れて行く
目を閉じた
:
正直少し前まで、スランプだった
突然歌詞や曲が書けなくなり、何も
浮かばなくなり
混乱していた
インプットなきアウトプットの限界に達したのかもしれない
一人で山に登ってリフレッシュしようと、
1週間で3回登山した
1ヶ月で15回登った
なのに何も出てこなかった
ただただ疲れて、大量の汗と徒労感、焦りにまみれ
頂上で水を飲みながら泣いた
こんな時もあるさと思いなおしても
押し寄せる締め切りとスケジュールの数々
自分がどうしたいのかわからないし、
言える余地もなかった
寝る時間を削り言葉を紡ぎ音符を繋ぐ
身をけずり声を振り絞る
黒い水の中で上も下もわからず彷徨う感覚
見えるのは黒
もう何もかも限界だった
彼女に出会ったのはそんな時だった
彼
海に入り、
ぼーっとしながら二人でただ浮いていた
海と空の境界線がなくなり
平衡感覚が壊れる
何故か僕たちに起こった今までの事が
走馬灯のように頭をめぐる
波の音が催眠術のように
意識を遠い過去へ連れて行く
目を閉じた
:
正直少し前まで、スランプだった
突然歌詞や曲が書けなくなり、何も
浮かばなくなり
混乱していた
インプットなきアウトプットの限界に達したのかもしれない
一人で山に登ってリフレッシュしようと、
1週間で3回登山した
1ヶ月で15回登った
なのに何も出てこなかった
ただただ疲れて、大量の汗と徒労感、焦りにまみれ
頂上で水を飲みながら泣いた
こんな時もあるさと思いなおしても
押し寄せる締め切りとスケジュールの数々
自分がどうしたいのかわからないし、
言える余地もなかった
寝る時間を削り言葉を紡ぎ音符を繋ぐ
身をけずり声を振り絞る
黒い水の中で上も下もわからず彷徨う感覚
見えるのは黒
もう何もかも限界だった
彼女に出会ったのはそんな時だった