目の上の義母(たんこぶ)
「はい♪今度は、女の子でした♪」

「まぁ、女の子!上に2人も男の子がいるんだし、次は女の子でちょうどいいわね!」

「私も、女の子も育ててみたかったので楽しみです♪」


幸せそうに話す真奈ちゃん。


…『うらやましい』。


今のわたしには、その言葉しか出てこなかった。


それと同時に、『ずるい』。

おめでたいことなのに、そんなふうにも思ってしまった。


わたしだった、もしかしたらいい報告できたかもしれないのに…。


自分の中で、黒い渦が渦巻いているのがわかった。


「おめでとう、真奈ちゃん。哲平くん」


なんとか黒い感情を押し殺して、最大限の笑顔を作って、お茶を淹れて席へと戻る。


「ありがとうございます、お姐さん♪」


幸せに満ち溢れた真奈ちゃんの笑顔が、一層眩しく見える。
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