目の上の義母(たんこぶ)
…と、そこへ。


「陽葵さん!なに、そんなのんきなこと言ってるの〜」


お義母さんからの横槍が飛んできた。


「こんな幸せそうな話を聞いて、あなたも子どもがほしくならないの?」


そんなの…ほしいに決まってるじゃん。


それに、いたよ。

ついこの間まで、ここに。


「母さん、そんなこと言うなよ〜。俺たちだってがんばってるんだからさ」


翔平がフォローするも、まったくフォローになっていない。

『がんばってる』なんて、よくそんな嘘を。


「そうですね〜。早くきてくれたらいいんですけど」


と、笑って受け流すことしかできなかった。


「確か、あなたと真奈ちゃんって同い年だったわよね?」

「はい…」

「それなら、真奈ちゃんを見習わないと〜。これからさらに少子化が進むんだから、真奈ちゃんみたいにたくさん子どもを生まないとね!」
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