目の上の義母(たんこぶ)
あとは、翔平がタイミングを合わせてくれるだけ。



その日の夜。


「…ただいま〜」

「おかえり、翔平」


翔平は、いつも通りの20時頃に帰宅した。

先に夕食を済ませ、そのあとお風呂に入りに行った。


ちゃんと帰ってきてくれた…!


これまでは、今日とお願いしていても、忘れて飲みに行ったり、残業で帰りが遅くなったりしていたから。


そして、翔平のあとにわたしもお風呂に入った。


この前新しく購入した下着もつけて――。

…いざっ!


と思い、寝室のドアを開けると…。


…あれ?

なんか…暗い。


いつもなら、オレンジの常夜灯がついているはずなのに、今日はなぜか真っ暗だ。


「…翔平?」


小さくそうつぶやきながら、翔平が横になっているセミダブルのベッドへ足をかける。
< 36 / 115 >

この作品をシェア

pagetop