目の上の義母(たんこぶ)
「…うるさいなぁ!晴馬だって、全然変わってないじゃんっ」


…あっ。

晴馬と自然に会話できた。


そのことに、内心驚いていた。


晴馬とは、大学に入ってしばらくして別れた。

お互い別々の大学で、会う時間も取れなくなって。


そしてほんの些細なケンカで、カッとなってしまったわたしが電話で別れを切り出して、そのままになってしまったのだった。


だから、会うのは別れて以来だ。


でも、こうして普通に話せることに安心した。



「あっ!お前また、メロンだけ別で食べるつもりだろ〜!」

「…えっ?」


晴馬が指差すのは、わたしがお皿に盛り付けた生ハムメロン。


メロンも好き。

生ハムも好き。


だけど、いっしょに食べるのはどうも苦手で、いつもメロンと生ハムを別々で食べていた。
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