目の上の義母(たんこぶ)
当たり前だけど、晴馬もこの10年以上の間で、わたしの知らない晴馬になっていた。



そのあと、二次会へは行かずにまっすぐ家へと帰った。


翔平とお義母さんは、コーヒーを飲みながら、わたしの帰りを待っていた。


結婚したけど、すべてが幸せとは限らないよ。


そんなこと、『結婚って、どんな感じ?』と目をキラキラさせて聞いてくる晴馬に、あの場で話せるわけがなかった。



あのとき、晴馬と別れなかったら…。

わたしの未来は、違ってたのかな。


そんなことを、その夜ふと考えしまった。
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