【改稿版】明日はキミのために泣きたくない。
教室まではたわいもない話をしながら向かう。教室の席に座ると、二人で話をする。話をしていれば、クラスの子たちに「仲良いねー」なんて言われる。
「千紘。あのさ、購買行かない?!」
「購買? なんかあるの?」
「あるんだよ――」
菜央の言葉はもうやって来た担任の川崎先生の「席つけよー」という声に遮られてしまい、最後まで聞くことができなかった。
「……千紘、またあとで!」
小さい声で菜央が私に向かって言うと、みんな席へと着席しすぐにチャイムが鳴れば朝の挨拶をして一日がはじまった。
「連絡事項は以上。今日も1日頑張れよー」
川崎先生が教室から出ていくと、入れ替わりで1時限目の化学の先生が入ってきた。