【改稿版】明日はキミのために泣きたくない。



「私は桜林千紘です。私も2年で……す」


 名前を名乗られたら私も名乗らないわけには行かず、名前を言ったけど。

 あまり、関わりたくない。彼、顔が整ってるし関係がなくても女子に嫉妬とかされそうだ。


「へー! そっか、俺は4組だからいつでも来て!」

「う、うん……」


 行きませんよ、絶対。


「じゃ! ありがとう!!」


 嵐のような男子だったな。

 あの顔じゃ、モテそうだし、そういえば名前だって“おうじ”だなんてきっと王子様とか言われてそうだ。

 まぁ、朝陽には叶わないと思うけど。だって朝陽の方が……かっこいいし。

なんて、思っていればチャイムが授業の終わりを告げた。


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