【改稿版】明日はキミのために泣きたくない。
◇キミと私の傷跡
「このトマト美味しそー」
「本当だ……買ってこ。朝陽は、今日は何食べたい?」
女の子が集まっている場所には朝陽がいて、かき分けて車に乗り込むと向かった先はスーパーマーケットだ。
「……ハンバーグ」
ハンバーグなら、精肉コーナーに行かないと。
ミンチとか買わないといけないし。でも、あの場所に行くと思うと少しだけ息が苦しくなって辛い。
「朝陽……ご、ごめん。ちょっ、ちょっとトイレ行ってくるねっ。合挽き肉、見てて……っ」
「あぁ、わかった。気をつけて行けよ? 先に行ってるな」